「悪魔の試み」
ルカによる福音書4章1~13節
(1)聖霊に導かれて。
イエスさまは、バプテスマを受けられた時、聖霊に満たされて導かれるまま荒野で40日間過ごされました。これは大切なことを教えています。私たちは聖霊に導かれていても試練に遭うことがあるのです。イエスさまを信じているから問題が起こらないのではなく、聖霊によって試練に勝利する力が与えられるのです。また、イエスさまが私たちの苦しみを知ってくださり、私たちを支えてくださることを教えています。
(2)神の子であるなら。
悪魔は3回イエスさまを試みましたが、1回目と3回目で「神の子であるなら」とイエスさまが神の子であることを知って神の子としての力を用いるように誘惑してきました。しかしイエスさまは悪魔の試みに対してみ言葉をもって答えられました。イエスさまは神の子としての権威を用いるのではなく、他の人と変わらない存在として試みに遭ってくださったのです。
(3)悪魔の試み。
悪魔の三つの試みはイスラエルの民が荒野で陥った過ちをあらわすものです。神さまに信頼するのではなくパンを求めてつぶやいたこと、奴隷であったエジプトに戻るように求めたこと、神さまを試みて水を求めたことに対応したものでした。イエスさまはそれを知って申命記のみ言葉(申命記8:3、6:13、6:16)をもって答えられました。
「イエスは答えて言われた、「『人はパンだけで生きるものではない』と書いてある」」(4)。
私たちもイエスさまのようにみ言葉に立って神さまのみを主とし従うものでありたいと願います。