鳥取信和教会
「ダビデ王の即位」
サムエル記下5章1~5節

(1)イスラエル人の要請。
 サウル王がペリシテ人の手によって死に、その後継者となるイシボセテが殺されたのでイスラエルの民がダビデを王にしようとして来ました。イスラエルの民にとって、王がいないことはペリシテ人に立ち向かえる力がないことを意味していました。
 モーセ、ヨシュアによってカナンの地に導かれたイスラエルの民はもともとその地に住んでいた人々と争わなくてはいけませんでした。なかでも鉄器や戦車を使うペリシテ人は長年にわたってイスラエルの民を苦しめてきました。そこで神さまはそのたびに士師を立ててイスラエルの民を救ってくださいました。
 けれども人々は見えない神さまよりも王が必要だと思い、サムエルに王を立てるように求めたのです(サムエル記上8章)。主は、見えるものがないと信じられない人の弱さを知って王を立てることを許されました。

(2)ダビデ王の即位。
 「このようにイスラエルの長老たちが皆、ヘブロンにいる王のもとにきたので、ダビデ王はヘブロンで主の前に彼らと契約を結んだ。そして彼らはダビデに油を注いでイスラエルの王とした」(3)。
 イスラエルの民の要請を受けてダビデ王が即位することになりました。ダビデは若い時に心を見られる主によって選ばれ、士師であるサムエルより油を注がれ、王となることが預言されていました(サムエル記上16章)。けれどもその歩みは平たんなものではありませんでした。主がダビデと共におられ、困難な中でも道を開き、時を備えてくださったのです。
 今もその主が私たちを導いてくださっています。私たちもダビデのように主に信頼し、み言葉に立って歩むものでありたいと願います。
(3)契約。
 ここでダビデとイスラエルの民が「主の前で」契約を結んだことが記されています。人と人の間に主がいてくださることが大切であることが示されているのです。 私たちも主をまず覚え、そして互いに愛し合うものとされたいと願います。
Copyright©Tottori Shinwa church,all rights reserved.