鳥取信和教会
「契約のにじ」
創世記9章8~17節

(1)契約を立てる。
 神さまはノアとその子孫と契約を立てると宣言されました(9)。これは普通の契約とは違うものです。売買契約を考えればわかりますがこの世の契約では何らかの代価が必要です。けれども神さまが立てられた契約には人がしなければならないことは言及されていません。神さまは「人が心に思い図ることは、幼い時から悪いからである」(8:21)と人が変わったからではなく、ただ恵みによって契約を立ててくださったのです。神さまは二度と洪水によって滅ぼすことをしないと契約を立ててくださいました(11)。

(2)すべての生き物。
 また、神さまはすべての生き物にも契約を立てると語られました(10)。神さまは創造された動物、また自然が大切なものであることを示しておられるのです。神さまがアダムとエバを創造された時、「生めよ、ふえよ、地に満ちよ、地を従わせよ。また海の魚と、空の鳥と、地に動くすべての生き物とを治めよ」(1:28)と命じられました。それは自然を人間の思うままに扱ってよいといわれたのではなく、「神のかたち」に創造された者として自然を支え配る働きをするために与えられたのです。

(3)契約のにじ。
 「にじが雲の中に現れるとき、わたしはこれを見て、神が地上にあるすべて肉なるあらゆる生き物との間に立てた永遠の契約を思いおこすであろう」(9:16)。
 ここでは神さまの方が契約を立ててくださるだけでなく、にじを見る時に「思いおこす」と約束してくださっています。神さまの一方的な愛がここに示されているのです。今もにじや自然を通して日々私たちに対する神さまの愛が示されています。
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