「恐れるな、小さい群れよ」
ルカによる福音書12章22~32節
(1)思いわずらうな
イエスさまは弟子たちに「思いわずらうな」と語られました。イエスさまを信じていても思いわずらってしまう弱さを持っていることを知って語られたのです。
ここで最初に「自分の命のことで思いわずら」うなと語られたのは、他の人のことを心配する余裕のない、今日食べる物や着る物に困っている人を覚えておられたからです。また、どんなに富んでいるとしても物に執着してしまう人の弱さを知っておられたからです。
(2)からすのことを考えてみよ
イエスさまは「からすのことを考えて見よ。」、「野の花のことを考えて見るがよい」と語られました。からすは旧約聖書(レビ11:15等)においてはけがれた動物でした。けれども神さまはどのような存在をも愛し支えてくださっているのです。私たちが普段顧みることがない小さい存在をも神さまは心に留めてくださっているのです。神さまは私たちの一人一人の存在を覚えて必要な物を備えて下さる方なのです。
(3)御国を求めなさい
「ただ、御国を求めなさい。そうすれば、これらのものは添えて与えられるであろう」(31)。
イエスさまは弟子たちに他の物ではなくまず世界を創造され維持しておられる神さまを求めなさいと示されました。私たちは日々何を求めているでしょうか。目に見えるものを求めて生きているのではないでしょうか。けれども思いわずらいを主に委ね、主を求めていくことで最善のものを受け取ることが出来るのです。
(4)恐れるな、小さい群れよ
「恐れるな、小さい群れよ。御国を下さることは、あなたがたの父のみこころなのである」(32)。
イエスさまは信じきれない弱い小さい者を愛してくださって、「御国を下さる」と約束されました。私たちは日々主を求めて歩む者でありたいと願います。