「ヨハネの最期」
マルコによる福音書6章14~29節
今日の箇所はヨハネの最期の姿が描かれている箇所です。ヨハネはイエスさまの道備えをするものとして悔い改めを説き人々にバプテスマを施していました。
(1)ヘロデ。
バプテスマのヨハネは、ヘロデによって処刑されました(10)。
ヘロデはイエスさまが誕生された時のヘロデ大王の息子で王と記されていますが、ガリラヤとペレアの領主でした。ヘロデが兄弟ピリポの妻であったヘロデヤを妻にしていたのをヨハネが律法(レビ18:16)に基づいて批判したので捕らえました。
(2)ヨハネの最期。
「それはヘロデが、ヨハネは正しくて聖なる人であることを知って、彼を恐れ、彼に保護を加え、またその教を聞いて非常に悩みながらも、なお喜んで聞いていたからである」(20)。
ヘロデは必ずしも正しいことをしてきた人ではありませんでしたが、ヨハネの正しさを認めていました。そして、ヨハネから教えを喜んで聞いていました。ヨハネは捕えられながらも神さまやヘロデを恨むのではなく、なおヘロデやヘロデヤが悔い改めることが出来る様に教えを説いていきました。彼は単にヘロデを非難するのではなくヘロデの救いのために真摯に向き合いました。
私たちもまた人々から誤解されたり、非難をうけたり、聞く耳をもたないような態度を取られたりすることがあります。そのような時にも、ヨハネのように主を証しする者でありたいと願います。