鳥取信和教会
主イエスのいやし」
マルコによる福音書5章1~20節

(1)悪霊につかれた人。
 イエス様はゲラサ人の地に赴かれました。そこでけがれた霊につかれた人がイエス様に出会いました。彼は「いと高き神の子イエス」と呼びかけ、「どうぞ、わたしを苦しめないでください」と述べました。この言葉から彼が自分の意志ではなく、悪霊の支配下におかれていたことがわかります。
 「いと高き神の子イエス」と呼びかけは、一見信仰告白のように思えますが、本当のことを知っていると脅かし、自分たちの思い通りにしてもらおうと思ってのことです。
 イエス様は、悪霊を支配し、その働きを制限することができる権威を神様から与えられていました。イエス様は悪霊に対して名を問われます。悪霊はイエス様に逆らうことができずに「レギオンと言います。大ぜいなのですから」と答えました。

(2)主イエスのいやし。
 悪霊の求めに応じてイエスさ様は墓場に捕らわれていた人からけがれた霊を追い出され、2000匹の豚に入ることを許されました。けがれた霊が入った豚は海の中に飛び込んで死んでしまいました。
 そこで人々は突然に生活の糧を奪われる酷い目にあったので、イエス様に出て行ってほしいと頼みます(17)。これは不思議なことです。イエス様は悪霊を制する権威をもっておられるので何も人々を苦しめる必要もなく追い出すことが出来たはずです。けれどもあえてイエス様は悪霊が豚に入ることを許されたのです。それは「主がどんなに大きなことをしてくださったか、またどんなにあわれんでくださったか」を人々に示すためでした。

(3)主のご計画。
 「あなたの家族のもとに帰って、主がどんなに大きなことをしてくださったか、またどんなにあわれんでくださったか、それを知らせなさい」(20)。
 イエス様はけがれた霊につかれていた人がついていきたいと願った時に、このように命じられました。イエス様はご自身がこの地で宣教するのではなく、けがれた霊につかれた人が自分の体験を通して主を宣べ伝えることをご計画されていたのです。イエス様は苦難をも主を証しすることとして導いてくださる方なのです。
 私たちも主のご計画を信じ、主を証しするものでありたいと願います。
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