「聖霊の賜物」
使徒行伝2章1~13節
(1)聖霊を待ち望む。
イエス様が昇天された後、弟子たちはみ言葉に従ってエルサレムにおいて聖霊を求めて心を合わせて祈っていました(1:14)。イエス様が昇天されて10日後のペンテコステ(七週の祭)の日にその弟子たちに聖霊が臨まれました。弟子たちにはいつまで続けたら良いのかは分かっていませんでした。けれどもイエス様の約束の言葉(1:8)を信じ従って祈り続けました。
これは大切なことを教えています。神様は最善の時に御業を表してくださいます。私たちはその時を知りませんが、み言葉を信じ祈り続けていくことが大切なのです。
(2)聖霊の賜物。
聖霊が、風、舌、炎のようなかたちで顕れたことが記されています。聖霊は風のように神様の自由なご計画に従って働き、舌のように神様の言葉を伝え、炎のように罪を燃やし、愛の炎で心を温めてくださるお方です。
弟子たちはいろんな弱さをもっていましたが聖霊が下った時、大胆に主を証しするものとされました。人は自分では自分の内側を変えることが出来ませんが聖霊によって新しくされるのです。
(3)聖霊の働き。
「すると、一同は聖霊に満たされ、御霊が語らせるままに、いろいろの他国の言葉で語り出した」(4)。
聖霊によって使徒たちは他国の言葉で神様の言葉を伝えました。七週の祭のために集まっていた離散の民はそれぞれの母国の言葉で福音を聞きました。これは特別な聖霊の働きでした。創世記11章には人が思い上がって神様に対抗して一つとなり団結してバベルの塔を築こうとした時に、神様が言葉を乱されたという出来事が記されています。その呪いがこのところで解かれたのです。ここでは、違う言葉を話す人々が同じ福音を聞きました。遠く離れていた人々が主にあって一つの民とされたのです。
イエス様は今日の私たちにも同じ聖霊を与えてくださると約束されています(ルカ11:13)。私たちも御言を信じて、共に祈り続け聖霊によって主を証しするものとされたいと願います。