鳥取信和教会
「耐え忍ぶ者」
マルコによる福音書13章1~13節

(1)人の見るもの。
「先生、ごらんなさい。なんという見事な石、なんという立派な建物でしょう」とひとりの弟子が神殿の立派な建築に感嘆の声をあげました。しかしイエスさまはどんなにすばらしく見えても人間の業である神殿が崩れる日が来ることを告げられました。イエス様は見えるものによって判断してしまう人の弱さを知っておられるのです。そこでイエス様はまず「人に惑わされないように気をつけなさい」(5)と注意されました。

(2)終わりの前兆。
 終わりの前兆としてキリストを名乗るものが表れ、戦争が起こり、地震や飢饉などの天災が頻発することを示されました(5~8)。イエス様は「あなたがたは自分で気をつけていなさい」と語られました。終わりの時を定めておられる神様にまず目を留め、ゆだねるように教えておられるのです。

(3)耐え忍ぶ者。
 「語る者はあなたがた自身ではなくて、聖霊である」(11)。
 イエスさまは私たちに聖霊を与え困難の時代にあっても主を証しするものとされます。
 「また、あなたがたはわたしの名のゆえに、すべての人に憎まれるであろう。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる」(13)。
 イエス様は終わりの時が来る前にイエス様を信じる故に迫害を受けることを示されました。今日の日本に住む私たちにはここで描かれているような迫害はありませんが、イエス様を信じるゆえに人々に受け入れないことがあります。けれどもイエス様は「最後まで耐え忍ぶ者は救われる」と約束されています。
 私たちは目に見えるものではなくいつもイエス様に目を留め聖霊によって困難の中でも証人として歩む者でありたいと願います。
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