「恵みのわざ」
コリント人への第二の手紙8章1~15節
(1)神の恵み。
パウロはコリント教会にマケドニヤの諸教会(ピリピ、テサロニケ、ベレヤ等)を紹介しました。マケドニヤの諸教会は最初から迫害にあってきました(使徒16、17章等)。そのように大変厳しい状況にありましたが、主イエスによって救われた喜びゆえに、エルサレム教会が困難にあることを知って募金をしたことが記されています。そして、強いられたからではなく、自ら進んで行ったことであると明記されています。これは1節に記されているように神様の恵みによる働きです。神様は私たちのうちに願いを起こさせ実現に至らせてくださる方なのです。
(2)コリント教会への勧め。
パウロはマケドニヤ教会に与えられた神の恵みを紹介することによってコリント教会の人々を励まそうとしていました。コリント教会の人々がすでにエルサレム教会への募金を始めていたのが、色々な諸問題のために滞っていたのを知っていたからです。神様に信頼するならばどのような状況であってもマケドニヤ教会のように実現できることを示したのです。さらに、すでに主によって「信仰」、「言葉」、「知識」、「熱情」、「愛」に富んでいるのだからこの恵みのわざにも富むことができると励ましました。
(3)主イエス・キリストの恵み。
「あなたがたは、わたしたちの主イエス・キリストの恵みを知っている。すなわち、主は富んでおられたのに、あなたがたのために貧しくなられた。それは、あなたがたが、彼の貧しさによって富む者になるためである」(9)。
そして救い主であるイエス様を思い起こすように勧めました。イエス様は神のかたちを捨てて人となり、すべてを失って十字架で死んでくださったのです。今私たちはイエス様の恵みによって富むものとされています。
私たちも主にあってマケドニヤ教会の人々のように恵みのわざを進んで行う者でありたいと願います。