「主イエスの変貌」
マタイのよる福音書17章1~13節

（１）主イエスの変貌。
 イエス様は受難の予告の後、高い山に登られ、姿が変えられました。これは本来イエス様が持っておられた栄光の姿であり、復活された後の姿を先取りするものでした。イエス様は世の人々を照らす光です。イエス様に心を向けるならばその光によって暗い道も歩くことができるのです。
　そのイエス様のもとにモーセとエリヤが現れました。モーセは律法をエリヤは預言書を表し、二人が現れることによって旧約聖書の成就としてイエス様が来られたことを証ししているのです。

（２）ペテロの言葉。
　イエス様が現れたモーセとエリヤと語っているのを見て弟子のペテロは幕屋を三人のために用意しようと申し出ました。
　ペテロはイエス様をモーセとエリヤと同列におくという間違いと共に、もしイエス様が栄光の姿を捨ててまでこの世に来られなかったならば、救いがないことに気づくことができませんでした。そのぺテロの言葉を打ち消すかのように神様の声がありました。

（３）これに聞け。
　「彼がまだ話し終えないうちに、たちまち、輝く雲が彼らをおおい、そして雲の中から声がした、「これはわたしの愛する子、わたしの心にかなう者である。これに聞け」」（5）。
　神様はイエス様が受洗された時と同じ、「愛する子、心にかなう者」と言い表され、イエス様に聞き従うように導かれました。
　私たちもペテロのように自分の思いや考えによって歩みやすいものですが、日々主の前に静まってみ声を聴くものでありたいと願います。