鳥取信和教会
「聖霊による勝利」
マタイによる福音書12章22~32節

(1)悪霊につかれた盲人のいやし。
 イエス様は弱い人々を愛してみ言葉(イザヤ42:1~4)の成就として人々をいやされました。ここでイエス様は悪霊につかれて目が見えず、口もきけない人をいやされました。
 周りの群衆はイエス様がメシヤ(キリスト)を表す「ダビデの子」ではないかと言い表しました。けれどもパリサイ人はイエス様のことを受けいれずに悪霊のかしらベルゼルブによって悪霊を追い出しているのだと悪く言いました。

(2)イエス様の応答。
 イエス様は人の心の奥底まで知っておられるお方です。パリサイ人たちの内側にある思いを知って彼らの論理の矛盾を突かれました。悪霊同士が内輪でもめていたら自滅してしまうし、パリサイ人自身も行っている悪霊払いも悪霊によって追い出していることになるのではないかと問われました。
 イエス様は、パリサイ人がイエス様を本当に偽りのメシヤであると思っていたから否定しているのではなく、嫉妬心や自分たちの地位を守りたいという思いから行っていることを知っておられたのです。

(3)聖霊による勝利。
 「しかし、わたしが神の霊によって悪霊を追い出しているのなら、神の国はすでにあなたがたのところにきたのである」(28)。
 イエス様はご自身の働きは神の霊、聖霊によるものであることを言い表し、そのことによって神の国、神のご支配の時が既に来ていることを告げました。そしてパリサイ人たちにまず悪霊から聖霊によって解き放たれる必要があり、逆に聖霊の働きを受け入れなければ罪ある者として裁かれることを示されました(29)。
 私たちは自分の思いや考えによって歩むのではなく、日々聖霊の導きを祈り求めていくものでありたいと願います。
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