「救主の誕生」
ルカによる福音書2章1~12節
(1)神の時。
ローマ皇帝アウグストが治めていた時にイエス様が世に生まれました。これは神様が定められた時でした。ユダヤの民は異教の国であるローマの支配にあったために解放者であるキリスト(メシヤ)を求めていましたが、ローマの支配下にあったからこそキリスト教がユダヤだけでなく全世界に宣べ伝えられることになったのです。
(2)救主の誕生。
ヨセフとマリヤが人口調査でベツレヘムにきている時に、イエス様は誕生されました。ここでイエス様は客間ではなく動物がいるところで生まれたことが記されています。本来ならば救い主であるイエス様が誕生されたのだから喜びの声で迎えられるべきでしたが、人々が知らない間にお生まれになったのです。これは神様の御業は私たちには分からないところですでに始まっていることが示されています。
(3)飼葉おけの主。
「きょうダビデの町に、あなたがたのために救主がお生れになった。このかたこそ主なるキリストである」(11)。
イエス様の誕生の知らせは天使たちによって羊飼いたちに知らされました。羊飼いたちはユダヤでは人口調査の対象となっていないように差別されていました。けれども、ここで「あなたがたのために」と語られています。神様は今まで人々から目を留められないような一人一人を顧みてくださっていることが記されているのです。
イエス様が「飼葉おけの中に寝かしてある」のがしるしであると語られています。イエス様が汚く冷たい飼葉おけの中に来てくださったように私たちの汚れた心うちにも来てくださるのです。
今日、私たちのうちに来てくださっているイエス様を信じて心のうちに迎え入れるものでありたいと願います。