「天のはしご」
創世記28章10~22節
(1)天のはしご。
ヤコブは父イサクの祝福をだまし取ったために兄エサウから命を狙われ、故郷であるカナンを離れることになりました。愛する母リベカの元を離れなければならなくなったヤコブは落ち込んでいました。その痛みを知って神様は夢を通してヤコブに現れました。
ヤコブは天からはしごが地に向けて立てられているのを見ます。その上を天使が上り下りしていました。これは神様のほうからヤコブに近づいてくださり天の使いを遣わして見守っていてくださることを表しているものです。
(2)主の約束。
そして主がヤコブに直接語りかけられました。本来ならば、叱り飛ばされても仕方がないことをヤコブはしているのですが、そうではなくヤコブにアブラハム、イサクに与えられた約束のみ言葉を告げられました。ヤコブの罪にかかわらず、主の約束のみ言葉が変わらず確かであることを示されたのです。
(3)帰還の約束。
「わたしはあなたと共にいて、あなたがどこへ行くにもあなたを守り、あなたをこの地に連れ帰るであろう。わたしは決してあなたを捨てず、あなたに語った事を行うであろう」(15)。
さらに不安の中にいるヤコブに対して、主は共にいてくださり、連れ帰ることを約束されました。主はヤコブの弱さ、罪深さを知っておられましたが見捨てずに連れ帰ると断言されました。
今も主はイエス・キリストを通して私たちに同じ約束を与えてくださっています。ヤコブのように主に立ち返って主を礼拝し、主に祈る者でありたいと願います。