「遍在の主」
詩篇139篇1~10節
(1)全知の主。
今日の個所では主が私たちのすべてを知っておられることが語られています。主は私たちの日々の生活を知り、また心の奥底にあることまで知っておられることが示されています。私たちの言い表すことのできない悩みをも知ってくださり、四方から取り囲むようにして守ってくださっているのです。
迷いやすい弱い私たちを主は知って尊い存在として愛してくださっているのです。主は「恵み深く、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない」と他の詩篇(136:1等)に記されていますが、そのように私たちをどこまでも愛してくださる方なのです。
(2)遍在の主。
「あなたのみ手はその所でわたしを導き、あなたの右のみ手はわたしをささえられます。」
主はどこにいても共にいてくださることが歌われています。それも単に共にいてくださるというだけでなく、導き、ささえてくださると示されています。私たちは日々の歩みの中で主を見失うことがありますが、主は私たちを見失うことなくいつも静かに語りかけ、守り導いてくださっているのです。
「神よ、どうか、わたしを探って、わが心を知り、わたしを試みて、わがもろもろの思いを 知ってください。わたしに悪しき道のあるかないかを見て、わたしをとこしえの道に導いてください」(23,24)。
私たちも日々同じ祈りを持って共にいてくださる主に近づくものでありたいと願います。