「み言葉にとどまる」
ヨハネによる福音書8章31~38節

（１）み言葉にとどまる。
　「イエスは自分を信じたユダヤ人たちに言われた、「もしわたしの言葉のうちにとどまっておるなら、あなたがたは、ほんとうにわたしの弟子なのである。また真理を知るであろう。そして真理は、あなたがたに自由を得させるであろう」」（31，32）。
　この箇所では信じていても本当の弟子となっていない人々の姿が描かれています。彼らはみ言葉にとどまることができませんでした。彼らにとって受け入れやすいみ言葉を聞いて信じるようになりましたが（30）、本当の意味ではイエス様のみ言葉を受け入れていませんでした。

（２）罪の奴隷。
　彼らは自分たちの先祖であるアブラハムを誇りにし、自分たちがアブラハムに連なるものであるから義とされていると思っていました。（33）。そこでイエス様が語られた真理のみ言葉を受け入れずに、反感を持って口答えしました。
　イエス様はそれを罪の奴隷であると示されました（34）。彼らはアダムとエバが神様のようになろうとしたようにイエス様の言葉を自分たちの経験や考えによって否定したのです。しかし、さらにイエス様はみ言葉にとどまるならば罪から解放されて自由を得ることを示されました（35）。
　私たちはいつもイエス様の前にへりくだってみ言葉を素直に受け入れ従う者でありたいと願います。