「嵐を静める主」
マルコによる福音書4章35~41節

（１）ガリラヤ湖での嵐
　イエス様はガリラヤ地方にて弟子たちと共に宣教されていました。そこで移動するためにガリラヤ湖を渡ろうとされました。夕方になっていたので気温差が生じてガリラヤ湖で突風が吹き荒れました。それはペテロをはじめ漁師たちであった弟子たちでさえも対処できないほどの嵐でした。

（２）眠る主。
　イエス様は嵐の中であっても後ろのほうで寝ておられました。そこで弟子たちはイエス様を起こして、「先生、わたしどもがおぼれ死んでも、おかまいにならないのですか」と文句を言いました。普段ならイエス様に丁寧な言葉で接するはずでしたが弟子たちは自分たちに命の危険が迫っていたので恐れおののいて不安をそのままぶつけてしまいました。
　けれどもイエス様はただ単に眠っておられたのではなく、神様に信頼して委ねておられたのです。

（３）嵐を静める主。
　「イエスは起きあがって風をしかり、海にむかって、「静まれ、黙れ」と言われると、風はやんで、大なぎになった」（39）。
　イエス様は言葉をもって嵐を静めました。イエス様は嵐を静めてすべてを統べ治める主であることを示されたのです。私たちも弟子たちのように困難なことに遭うとイエス様が眠っているように感じることがあります。そのような私たちに今もイエス様は「なぜ、そんなにこわがるのか。どうして信仰がないのか」（40）と問いかけておられます。
　どんな時でも主に信頼し、静まってみ言葉に心を傾け従う者でありたいと願います。