鳥取信和教会
「主イエスの裁判」
ルカによる福音書22章63〜71節

(1)主イエスの苦難。
 イエス様はオリブ山で捕らわれ議会に連行されました。その中で人々はイエス様を嘲弄し、愚弄しました。
 イエス様は、弟子たちが逃げ去り、十字架で裁かれなければならないことを知っておられたので、普通に考えれば神様を呪っても不思議がないほどでしたが、神様の御心を信じ、従い通されました。

(2)あなたはキリストなのか。
 祭司長たちはイエス様に「あなたがキリストなら、そう言ってもらいたい」と尋ねました。これは、ただ単に問いかけているのではなくイエス様を訴える口実を設けるために問いかけたものでした。けれどもイエス様は人々がイエス様を信じていないことを知って答えられました(67)。
 「しかし、人の子は今からのち、全能の神の右に座するであろう」(69)。さらにみ言葉(ダニエル書7:13等)を用いてご自分がどのような者であるかを示されました。

(3)主イエスの裁判。
 祭司長たちは聖書に精通していたので「神の子」を指していると悟って尋ねました(70)。イエス様はそれに対して「私がそうだとは、あなたがたが言っている」(聖書協会共同訳)と答えられました。これは、「あなた」がイエス様をキリスト、神の子として信じ受け入れているかどうかが重要であると教えられたものです。
 祭司長たちは、神を信じまことのキリストを信じていると思って、イエス様を裁くことがみ言葉に従うことだと思っていました。彼らはイエス様を律法に従わないように人々を惑わす偽キリストであり、ローマにつけ込む隙を与える人物だと思っていました。けれどもそれは自分の思いや考えでみ言葉を勝手に解釈したものでした。
 私たちも同じ弱さを持っています。しかし今もイエス様はその弱い私たちを神様の右の座についてとりなして下さっているのです。
 私たちはイエス様にいつも立ち返ってみ言葉に聞き従う者でありたいと願います。
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