「みこころが成るように」
ルカによる福音書22章35〜46節
(1)罪人のひとりに数えられた。
イエス様はオリブ山に行かれる前に弟子たちに「つるぎ」を買うように話されました。これは、「つるぎ」を買うということに強調点があるのではありません。
「あなたがたに言うが、『彼は罪人のひとりに数えられた』としるしてあることは、わたしの身に成しとげられねばならない。そうだ、わたしに係わることは成就している」(37)。イエス様が捕らわれの身となる、『彼は罪人のひとりに数えられた』(イザヤ53章)のみ言葉が実現しようとしていることを示すために語られたのです。けれども弟子たちはみ言葉ではなく「つるぎ」にしか心を留めることが出来ませんでした。
(2)誘惑に陥らないように祈りなさい
イエス様は弟子たちに「誘惑に陥らないように祈りなさい」(40)と勧められました。イエス様の受難に伴って神様から離そうとする誘惑が起こるからそれに備えて祈るように教えられました。
(3)みこころが成るように
「父よ、みこころならば、どうぞ、この杯をわたしから取りのけてください。しかし、わたしの思いではなく、みこころが成るようにしてください」(42)。
イエス様は苦難を覚えて「取りのけてください」と祈られました。イエス様は人々の弱さと苦しみを知ってくださる方です。しかし、「みこころが成るように」と神様にすべてをゆだねられました。今も、イエス様は私たちに神様に立ち返ってゆだねて祈るように勧めておられます(46)。
私たちもイエス様のように思い煩いすべてを主にゆだねて「しかし、わたしの思いではなく、みこころが成るようにしてください」と祈る者でありたいと願います。