「救いは近づいている」
ルカによる福音書21章20〜38節
(1)エルサレムの滅亡。
イエス様は人々が尋ねたエルサレム神殿が崩される日について話されました。イエス様は西暦70年に起こるエルサレムの滅亡を知られて人々に逃げるように警告されました。しかし人々は、イエス様を受け入れず、ローマ人を追い出すことが神様の御心にかなうと思ってローマに反抗し、滅ぼされることになってしまいました。 イエス様はエルサレムの滅亡に遭う人々、特に逃げることが出来ない身重の女性や乳飲み子の母親を思い遣られました(23)。
(2)救いが近づいている。
イエス様はさらに世の終わりに起こる出来事を語られ、天災などで人々が恐怖や不安で押しつぶされそうになることを示されました。しかしイエス様は、終わりの時が来るのは、イエス様が再臨し、救いが近づく時であるから、身を起こし、目を主に向け備えるように教えられました。
(3)目を覚まして祈っていなさい。
「これらの起ろうとしているすべての事からのがれて、人の子の前に立つことができるように、絶えず目をさまして祈っていなさい」(36)。
イエス様は神様から目を離しやすい私たちの弱さを知って注意するように述べています。私たちは、自分勝手な思いを神様の御心とし行い、霊に酔うのではなく、ものに酔い、神様にゆだねるのではなく自分で悩み苦しんでしまいやすい者です(34)。そのような私たちにイエス様はみ言葉に立って歩むことが出来るように「絶えず目をさまして祈っていなさい」と教えられました。
イエス様はすでに私たちのために十字架のうえで救いを成就されています。いつもそのイエス様を仰いで主のみ力をいただいて歩むものでありたいと願います。