「終わりの前兆」
ルカによる福音書21章5〜19節
(1)人の見るもの。
イエス様は貧しいやもめの献金に続いて世の終わりについて話されました。一見すると全く関係ない話のように思いますが、両方とも見えるものによって判断してしまう人の弱さを知って語りかけておられるのです。そこでイエス様はまず「あなたがたは、惑わされないように気をつけなさい」(8)と注意されたのです。
(2)終わりの前兆。
終わりの前兆として一つには偽キリストが現れ、戦争などのうわさを聞くことを示されました。しかしイエス様は「おじ恐れるな」と語られました。終わりは人の業ではないので終わりの時を定めておられる神様に目を留め、ゆだねるように教えられているのです。
(3)耐え忍びなさい。
「しかし、あなたがたの髪の毛一すじでも失われることはない。あなたがたは耐え忍ぶことによって、自分の魂をかち取るであろう」(18,19)。
イエス様は終わりの時が来る前にイエス様を信じる故に迫害されることを示しました。今日の日本に住む私たちにはここで描かれているような迫害はありませんが、イエス様を信じるゆえに人々に受け入れないことがあります。イエス様はそのように私たちと共にいて「言葉と知恵」を与え、「魂をかち取る」と約束して下さっているのです。
私たちはいつも目に見えるものではなくイエス様に目を留めて苦しみの中でも証人として歩むものでありたいと願います。