「まことの光」
ヨハネによる福音書1章1〜18節
(1)初めに言があった。
著者のヨハネは、創世記の天地創造からイエス様がどのような方か紹介しました。イエス様が神様の言として「光あれ」(創世記1:3)からすべてのものを創造し、光、命を与えられたことを示しました。この福音書が記された時代は紀元90年ごろでイエス様が活躍された30年ごろからは60年以上経ており、多くの人が直接的にイエス様を知りませんでした。そしてローマの皇帝ドミティアヌスによってイエス様を信じる人々が迫害され、クリスチャンたちは信仰の危機に陥っていたのです。そこで、ヨハネは、言であり神であるイエス様が今も生きてみ言葉を実現して下さることを示そうとしたのです。
(2)まことの光。
「すべての人を照すまことの光があって、世にきた」(9)。
著者ヨハネはイエス様のことを「まことの光」として紹介しました。ヨハネは、暗闇の中にいると感じて信じきれなくなっている人々のうちにも、み言葉を通してイエス様がまことの光として臨んでおられることを示したのです。
(3)めぐみとまこと。
「そして言は肉体となり、わたしたちのうちに宿った。わたしたちはその栄光を見た。それは父のひとり子としての栄光であって、めぐみとまこととに満ちていた」(14)。
人となって下さったイエス様は、私たちを救うために私たちの罪の身代わりとなって十字架で死に、死に勝利されて三日目によみがえられました。イエス様は私たちをそのめぐみとまことによって死に勝利する者として招いてくださっているのです。
私たちもイエス様のみ言葉を信じ、闇に光を与えられて主の証人として用いられたいと願います。