「預言者エレミヤ」
エレミヤ書1章1〜10節
(1)主の言葉。
「わたしはあなたをまだ母の胎につくらないさきに、あなたを知り、あなたがまだ生れないさきに、あなたを聖別し、あなたを立てて万国の預言者とした」(5)。
南ユダ王国の祭司ヒルキヤの子であったエレミヤに主が顕れて語られました。ここで主は「まだ母の胎につくらないさきに、あなたを知り」と仰っています。エレミヤが祭司であるから選ばれたのではなく、主が先に知って選んでくださっていたのです。私たちも主が先に知って選び、言葉を与えてくださったのです。
(2)若者にすぎない。
エレミヤはその主の言葉に対して「ああ、主なる神よ、わたしはただ若者にすぎず、どのように語ってよいか知りません」(6)と答えました。イザヤやモーセなどほかの預言者たちも召された時自分の弱さを知って断りの言葉を述べています。主は自分の弱さを認めてへりくだって主に頼るものを用いて下さる方なのです。
(3)わたしが共にいる。
「彼らを恐れてはならない、わたしがあなたと共にいて、あなたを救うからである」(8)。
主はエレミヤに共にいると約束の言葉を告げられました。エレミヤの人生を見れば、人々が主に立ち返ることをしなかったために国の滅亡に立ち会うことになり、エジプトまで逃げ延びなければならないもので必ずしも幸福な人生とはいえません。しかし、主が共におられたゆえにイスラエルの回復の預言を与えられたのです(エレミヤ29:10〜14等)。
主は私たちにも苦しい道を通らせることがありますが必ず約束通り救ってくださる方なのです。私たちもエレミヤのように主の言葉を信じて、主を証する者でありたいと願います。