「生きている者の神」
ルカによる福音書19章27〜40節
(1)復活に関する質問。
今日の個所ではサドカイ人がイエス様に質問している様子が描かれています。サドカイ人は、祭司たちで議会を運営し、国を治める働きをしていました。彼らはモーセ五書(創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記)を重んじていましたが、ローマの支配下にあったため信仰としては形式的、儀式的なものとなっていました。そこでモーセ五書に記されていないと考えていた復活についてないものとしてあり得ない質問をしたのです。
(2)復活にあずかる神の子。
イエス様はそのサドカイ人たちに対してかの世で復活する人々は結婚することがなく、神の子とされていることを示しました。イエス様を信じて死んだ者は、一つのキリストの体とされているので結婚する必要はなく、永遠の命にあずかる神の子とされていることを教えられたのです。
(3)生きている者の神
「死人がよみがえることは、モーセも柴の篇で、主を『アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神』と呼んで、これを示した。神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神である。人はみな神に生きるものだからである」」(37,38)。
イエス様はサドカイ人が信じていたモーセ五書(出エジプト記3:5)のみ言葉を引き合いにして既に死んでいたアブラハム、イサク、ヤコブが神様の前に生きている、復活する者であることを示しました。サドカイ人は、今の現実に失望して、復活を信じることができなかったのですが、しばが燃え尽きなかったように、終わりだと思える現実のなかになお命があることを教えられたのです。
私たちも現実を見て失望することがありますがなお生きておられる主を信じて神の前に生きる者でありたいと願います。