「隅のかしら石」
ルカによる福音書20章1〜18節
(1)何の権威か。
「何の権威によってこれらの事をするのですか。そうする権威をあなたに与えたのはだれですか、わたしたちに言ってください」(2)。
祭司長や律法学者たちがイエス様のもとに訪れて質問しました。これは純粋な質問ではなく、イエス様を訴える口実を見つけるためのものでした。そこでイエス様は質問を返されました。祭司長や律法学者たちは、信じるところを話すのではなく、人々の反応を考えて答えました。
彼らは神様の教えをよく知っているつもりでしたが、自分の考えを正しいものとしてしまい、日々神様の御心を聞くということを忘れていたのです。
(2)ぶどう園のたとえ。
イエス様は彼らのかたくなさを知ってぶどう園のたとえ話をされました。主人は神様、ぶどう園はイスラエル、農夫たちは指導者たちをさしています。イエス様は、預言者たちを迫害したように、イエス様を受け入れず殺そうとするならば、祭司長や律法学者たちが神様の裁きにあい、別に救われる人々が起こされることを示しました。
(3)隅のかしら石。
さらにイエス様は『家造りらの捨てた石が 隅のかしら石になった』(詩篇118:22)を引用されて捨てられたイエス様が救いの基になることを語られました。
「すべてその石の上に落ちる者は打ち砕かれ、それがだれかの上に落ちかかるなら、その人はこなみじんにされるであろう」(18)。
最後にイエス様は心を頑なにして高ぶる者が裁かれ、心砕かれ低くされたものが救われることを示されました。わたしたちもへりくだって日々イエス様に教えられて歩むものでありたいと願います。