「聖書に親しむ」
テモテへの第二の手紙3章10〜17節
(1)信仰の戦い。
パウロはいろいろの苦難の中で気落ちしているテモテに励ましの手紙を送りました。一つには、テモテが一人で問題を抱え込んで孤独であった様子が描かれています(2:1)。二つ目には異端が教会に入り、信仰から離れてしまう人々が起こっていたようです(2:18)。そのようなテモテに対して、パウロは迫害から救い出された主を思い起こすように語りました(11)。
(2)聖書に親しむ。
「聖書は、すべて神の霊感を受けて書かれたものであって、人を教え、戒め、正しくし、義に導くのに有益である」(16)。
パウロは、最初に立ち返って聖書に親しむことにより、キリスト・イエスに対する信仰によって救いに至る知恵を与えられるように勧めました。聖書はいろいろな教えが記されていますが、何よりもまずイエス・キリストを証する書物です(ヨハネ5:39)。
(3)完全にととのえられた者になる。
さらにパウロは聖書によって「神の人が、あらゆる良いわざに対して十分な準備ができて、完全にととのえられた者になる」(17)と記しています。主は苦難の中で思い煩ってしまう弱い者をみ言葉を通して造り変え、神様の御心を行い、主を証する者としてくださるのです。
私たちはテモテのように日々み言葉によって強められ主を証する者とされたいと願います。