「神の国を受け入れる者」
ルカによる福音書18章15〜30節
(1)幼な子の国。
「するとイエスは幼な子らを呼び寄せて言われた、「幼な子らをわたしのところに来るままにしておきなさい、止めてはならない。神の国はこのような者の国である」(16)。
イエス様のもとに人々が幼子を連れてきました。弟子たちはそれをたしなめました。イエス様は、それに対して幼子こそ神の国を受け入れる者であると示されました。幼子は自分より大いなる存在があることを知っている者です。幼子のようにへりくだって神様に依り頼むように教えられているのです。
(2)ある役人の姿。
幼子とは対照的なある役人の姿が記されています。役人は「永遠の生命」を求めてイエス様のもとに来ました。しかし、彼は自分なりの答えを持ってイエス様に近づいたのです。役人の心をも知ってイエス様は注意をし、本当の意味で十戒を守れているのか問いかけられました。
ところが彼はイエス様の問いかけの深い意味を知らずに十戒を守れていると思って答えてしまいました(21)。そこでイエス様は役人の急所を捉えた命令をされました(22)。彼は自分が神様より財産を大切にしていて本当の意味では律法を守れていないものであることを知って悲しみました。
(3)永遠の生命を受ける者。
イエス様はその役人を見ながら話をされ、「人にはできない事も、神にはできる」(27)と示されました。役人にへりくだって正しくない者であることを認め、神様に依り頼むのなら救われる、永遠の生命が与えられることを教えられたのです。
私たちも神様の前に幼子のようにへりくだってただ神様に依り頼んで歩むものでありたいと願います。