「神の国のある所」
ルカによる福音書17章11〜21節
(1)重い皮膚病のいやし。
イエス様がエルサレムに向けてサマリヤ地方を旅している時に重い皮膚病を患っている10人が訪れました。彼らは遠くからイエス様に大きな声で嘆願しました(12)。イエス様は彼らに祭司のもとに行って癒やされたことを確認してもらうように勧めました。彼らはまだ癒やされる前でしたがイエス様の言葉を信じて祭司のもとに向かいました。その途中で御言通り(6)癒やされました(14)。
(2)サマリヤ人の信仰。
癒やされた10人の内サマリヤ人が戻ってきて神様を讃美し、イエス様に感謝を言い表しました(16)。
サマリヤ人は、元々はユダヤ人と同じ民族でしたがアッシリヤの混血政策によって、ユダヤ人たちからは他国人として見なされていました(16)。けれどもイエス様は「立って行きなさい。あなたの信仰があなたを救ったのだ」(19)とサマリヤ人の信仰を褒め、あなたは信仰によって救われている(いつもわたしが共にいる)と愛の言葉をかけてくださったのです。イエス様は、一時だけでなく信じ続けいつもイエス様に前に出るものを喜んでくださるのです。
(3)神の国のある所。
「神の国はいつ来るのかと、パリサイ人が尋ねたので、イエスは答えて言われた、「神の国は、見られるかたちで来るものではない。また『見よ、ここにある』『あそこにある』などとも言えない。神の国は、実にあなたがたのただ中にあるのだ」(20,21)。
パリサイ人はサマリヤ人だけが癒やされて帰ってきたのを見て、ユダヤ人の神の国(イスラエル)の復興はいつなのか尋ねました。イエス様は、サマリヤ人のようにイエス様を信じる者の内に既に神の国(神のご支配)は実現していると示されました。私たちも自分の願ったとおりにことが進まないのを見て疑いやすい者ですが、神様は既に救いを実現してくださっているのです。
私たちもサマリヤ人のようにどんな時でもイエス様を信じ続けて神の国に生きるものでありたいと願います。