「不正な家令」
ルカによる福音書16章1〜13節
(1)不正な家令。
『油百樽です』と答えた。そこで家令が言った、『ここにあなたの証書がある。すぐそこにすわって、五十樽と書き変えなさい』(6)。
今日の箇所では分かりにくいたとえ話が語られています。
ある金持ちの家令は、横領していたために職を辞めさせられることになりました。そこで、負債を減額することによって減額した人々に迎え入れてもらったという話です。
(2)不正の富。
「またあなたがたに言うが、不正の富を用いてでも、自分のために友だちをつくるがよい。そうすれば、富が無くなった場合、あなたがたを永遠のすまいに迎えてくれるであろう」(9)。
イエス様は弟子たち、つまり既にイエス様を信じている人々に向けて語られています(1)。そこで弟子たちに不正な富を持っていることを示しています。不正な富とは、イエス様の十字架の血潮によって私たちの功績なしに救われていることを表しているのです。
イエス様を信じるだけで私たちは永遠の命に与る者とされているのです。私たちはただ恵によって救われていることを感謝し、他の人にイエス様を証しするものとされたいと願います。
(3)真の富。
「あなたがたは、神と富とに兼ね仕えることはできない」(13)。
イエス様はさらに真の富である神様を求めるように教えておられます。日々、祈って神様を求めて歩むものでありたいと願います。