「救われる人」
ルカによる福音書13章22〜30節
(1)救われる人
エルサレムの旅を続けているイエス様にある人が「主よ、救われる人は少ないのですか」(23)と尋ねました。
この質問は一見するとイエス様を主とし、真摯なもののように感じられます。けれども実は問題があったのです。イエス様の答えの中にそれが記されています。
(2)狭い戸口。
「そこでイエスは人々にむかって言われた、「狭い戸口からはいるように努めなさい。事実、はいろうとしても、はいれない人が多いのだから」(24)。
「ある人」は、ユダヤ人で神の選びの民であるから当然救われると思っていました。そこで「救われるためにどうしたらよいか」という風には尋ねなかったのです。
けれどもそれは「ある人」だけの問題ではありません。イエス様は「人々に」、今日の私たちにも語られているのです。私たちも知らず知らずの内に自分に救われる価値があるかのように思い、傲慢になりやすいにものなのです。その私たちに「狭い戸口からはいるように努めなさい」と勧めておられるのです。
(3)あとのものが先に
ここではイエス様は具体的に教えてはおられませんが、「エルサレムへ」とイエス様が道を進められていたところに示されています。イエス様がエルサレムに向かっていたのは神様から使命である私たちの身代わりに十字架に掛かり、その復活によって私たちにも新しいいのちを授かられるためでした。そのイエス様を信じ従うように導いておられるのです。
私たちは日々へりくだってイエス様の血潮を仰ぎ、自分に与えられた使命(十字架)を負って歩むものでありたいと願います。