「解放の日」
ルカによる福音書13章10〜21節
(1)主イエスのいやし。
イエス様は安息日に十八年間も病になっていた女性に目を留められました。そして「女よ、あなたの病気はなおった」(12)と語られました。これは少し不思議な言葉です。この後にすぐいやしの業をなされますが、この時点では病のままであった女性に対していやしの宣言をされたのです。
これは大切なことを教えています。この当時の人々は病気になるということは罪を犯しているからだと考えていました。そこでイエス様は女性に対して病のままでも神様の目に留められており既に主のものとされていると示して下さったのです。
(2)安息日。
イエス様が女性をいやされたのを見て安息日の規定(出エジプト20章8〜11節)を覚えて会堂司が怒りの声を上げました(14)。しかしイエス様は「偽善者たちよ」と語られました。それは本来ならば神様がイスラエルの民を奴隷から解放して下さったことを覚えて奴隷たちをも休ませる日(解き放つ日)として定められた安息日の意味(申命記5:12〜15)を知ろうとせず、自分の考えで人を裁いていたためです。
(3)解放の日。
「それなら、十八年間もサタンに縛られていた、アブラハムの娘であるこの女を、安息日であっても、その束縛から解いてやるべきではなかったか」(16)。
その会堂司たちにイエス様は安息日に家畜たちの綱を解いて水を与えるように、安息日だからこそ神様に愛されている女性を当然サタンから解放すべきではないかと語られました。
イエス様は小さい私たちをも愛し、既に罪から解放して下さっています。日々主の前に出て解放されて、主の証人として用いられたいと願います。