「聖霊の導き」
使徒行伝16章6〜15節
(1)聖霊に禁じられる。
パウロはアジヤ(現トルコ)の南側における第3回目の伝道旅行を計画していました。それはテモテに割礼(ユダヤ教徒となる儀式)を受けさせていました(3)からユダヤ人を中心に福音を宣べ伝えることを意図したものだったことが分かります。
けれども神様は「聖霊」を通して御言を語ることを止められました(6)。そこでパウロはアジヤの北側に伝道しようとしましたが、それも「イエスの御霊」(聖霊)によって止められました。本来伝道の力を与えられる聖霊によって止められることになったのです。
(2)マケドニヤの幻。
「ここで夜、パウロは一つの幻を見た。ひとりのマケドニヤ人が立って、「マケドニヤに渡ってきて、わたしたちを助けて下さい」と、彼に懇願するのであった」(9)。
そこには神様のご計画があったのです。この幻を与えられてパウロたちはマケドニヤ(ギリシャ)に福音を伝えることになったのです。このことによって中東にしか伝えられていなかった福音が、ヨーロッパに伝えられ、そして日本にまで伝わることにつながったのです。
(3)最初の受洗者。
「主は彼女の心を開いて」(14)と記されています。そこに神様は信仰に与る者「神を敬うルデヤ」を用意されていたのです。私たちも自分の計画や思いを貫くのではなく、聖霊の導き、御言にしたがって主の証し人として用いられるものでありたいと願います。