鳥取信和教会
「喜びの知らせ」
ルカによる福音書1章5〜25節

(1)ザカリヤとエリサベツ。
 バプテスマのヨハネの両親ザカリヤとエリサベツの姿が描かれています。ザカリヤとエリサベツは神様に従う正しい人でしたが、子が与えられなかったことが記されています。この当時の常識で子が与えられないのは何か罪があるからだと考えられていました。しかし、神様は、神様に従う者をあえて苦しい道に通されて、ご計画を実現されることがあるのを示しています。

(2)祈が聞きいれられた。
 ザカリヤが一生に一度のくじに当たって「主の聖所にはいって香をたくこと」になりました。
 「そこで御使が彼に言った、「恐れるな、ザカリヤよ、あなたの祈が聞きいれられたのだ。あなたの妻エリサベツは男の子を産むであろう。その子をヨハネと名づけなさい」(13)。
 「祈りが聞きいれられた」と御使いがつげていますが、後のザカリヤの言葉によります(18)と現在は祈っていなかったようです。けれどもザカリヤが諦めてしまった若い頃の祈りを神様は覚えて実現して下さったのです。慈しみ深い主は私たちの小さい祈りをいつでも覚えて下さる方なのです。
 ガブリエルに口答えしたザカリヤは口がきけなくされました。これは罰というよりも、信じられないような御言でも、まず静まって御言に聞くように主が教えられたのです。

(3)喜びの知らせ。
 「彼はエリヤの霊と力とをもって、みまえに先立って行き、父の心を子に向けさせ、逆らう者に義人の思いを持たせて、整えられた民を主に備えるであろう」(17)。
 ヨハネはザカリヤに喜びをもたらしましたが、それ以上に神様が「逆らう者」である私たちに心に留めて下さり、神様に従う者に造りかえてくださることが「喜び」なのです。
 私たちは主の前に静まって御言に聞き、主を宿す者とされたいと願います。
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