鳥取信和教会
「ルツの決心」
ルツ記1章15〜18節

 ルツ記には、イスラエルの王ダビデの先祖、ルツの姿が描かれています。ルツはモアブの女性で、「主の会衆に加わってはならない」(申命記23:3)と命じられているので、普通は取り上げないと思います。あえて記されている理由が今日の箇所で分かります。

(1)ナオミとルツ。
 ベツレヘムにいたナオミは、夫と二人の息子と共に飢饉を逃れてモアブの地に行きました。そこで二人の息子にモアブの女性が嫁ぎました。そのうちの一人がルツです。けれども夫と二人の息子が死んでしまいました。そこでナオミはベツレヘムに戻ろうとしました。
 本来なら関係が無くなったのでルツたちが一緒に行く必要は無いと思いますが、二人とも一緒について行こうとしました。それは一つにはよい関係を築けていたからだと思います。ナオミはしっかりと自分の信仰は持っています(9)が、ルツたちに押しつけることはありませんでした。相手の立場を思いやっている姿を見てとれます(15)。

(2)あなたの神はわたしの神。
 「あなたを捨て、あなたを離れて帰ることをわたしに勧めないでください。わたしはあなたの行かれる所へ行き、またあなたの宿られる所に宿ります。あなたの民はわたしの民、あなたの神はわたしの神です」(16)。
 ルツは、自分の信仰を言い表しました。ただ単に関係が良好であっただけでなく、ナオミが苦難の中でも神様を信じている姿を通して、ルツも信仰を持つようになったのです。

(3)ルツの決心。
 ルツは、ナオミと離れないと固い決心しましたが、その背景にあったのは主に対する信仰です。そのようにしてルツはダビデ、そして救い主であるイエス様に連なるものとされたのです。私たちも神様をどんな時でも信じて、主の救いに与るものでありたいと願います。
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