「聖霊による証人」
使徒行伝5章27〜42節
(1)人間に従うより神に従う。
ペテロたちはイエス様を宣べ伝えているということで議会に引き出されました。詰問していた大祭司はイエス様のことを「あの名」、「あの人」と言っています。これは、自覚していたか分かりませんが内心ではイエス様を謀殺したことで罪悪感を抱いていたためです。
それを聞いたペテロたちは「人間に従うよりは、神に従うべきである」(29)と大胆に告白しました。イエス様を三度否んだペテロでしたが聖霊によってかえられてイエス様を大胆に宣べ伝えるものとされたのです。
(2)聖霊による証人。
ペテロはイエス様のことを証しする時、「イスラエルを悔い改めさせて」と語りました。あなた方でもよかったと思いますが、神様に従うイスラエルの民としてどう生きているのかを大祭司たちに自覚させるためにあえてこのような表現をしたのです。ペテロは大胆にしかも相手のことを配慮しながら主を証ししたのです。それはペテロに聖霊が働いてくださったからです。
「わたしたちはこれらの事の証人である。神がご自身に従う者に賜わった聖霊もまた、その証人である」(32)。
(3)神から出たもの。
恐れを聞いた議員たちの多くは怒りましたが、ガマリエルが立ち上がって使徒たちの弁明をしました。
「しかし、もし神から出たものなら、あの人たちを滅ぼすことはできまい。まかり違えば、諸君は神を敵にまわすことになるかも知れない」(39)。
ガマリエルはイエス様を信じていたのではないと思いますが、人間から出たものは自然に消滅し、神様から出たものならばいつまでも残ることを言い表しました。
私たちが聖霊によって歩むならばいつまでも生きる者とされるのです。私たちもペテロのように聖霊によって主を証しし、実を結ぶ者とされたいと願います。