「モーセのとりなし」
民数記14章4〜19節
エジプトを脱出したイスラエルの民は約束の地であるカナンに入るために斥候を遣わしました。
(1)エジプトに帰ろうとする民。
イスラエルの民は斥候たちからカナンの地の住民が強いと聞いてエジプトに帰ろうとしました。彼らは現在与えられているものに感謝しないで昔はよかったと言っているのです。また神様の約束の言葉を信じずに現在の困難な状況にとらわれています。
私たちも同じ弱さを持っています。どうしても目に見えるものに振り回されてしまうのです。
(2)従わないイスラエルの民。
それを聞いたモーセとアロンはひれふしました。彼らは怒って当然だったのですが、神様の前に自らを低くして神様の御心を示そうとしたのです。またヨシュアとカレブは約束の言葉を信じてカナンの地に向かうようにイスラエルの民を励ました。けれどもイスラエルの民は従おうとせず、むしろヨシュアやカレブを殺そうとしました。
(3)モーセのとりなし。
その時主が顕われてモーセに従わないイスラエルの民を滅ぼすと告げられます(12)。そこでモーセはイスラエルの民のためにとりなしをしました。
一つはエジプトの民がイスラエルの民が滅ぼされたと聞いて、カナンの地に導くことが出来なかったと御名を侮ることがないようにととりなしました。
もう一つには神様御自身の言葉(出34:6,7)を握ってとりなしました。
モーセがイスラエルの民のためにとりなしたように今の私たちのためにイエス様が天の右の座においてとりなして下さっています。
私たちはそのイエス様に感謝し、モーセのように隣り人のためにとりなしの祈りをささげる者でありたいと願います。