「神の国の到来」
ルカによる福音書11章14〜26節
(1)悪霊の追い出し。
イエス様は「物を言えなくする霊」を追い出され、「口のきけない人」をいやされました。イエス様は貧しい人々、病のある人々、悪霊につかれた人など弱い人々を心に留め助けられました。
(2)人々の反対。
それに対してある人々は反感を持ちました。そして「彼は悪霊のかしらベルゼブルによって、悪霊どもを追い出しているのだ」と悪口を言いました。これは私たちに対する励ましです。イエス様はよい働きをされましたが、それでもある人々は逆らいました。そのようにイエス様を信じる私たちにも何も悪くなくても反感を持つ人々が現れるのです。
イエス様はその人々に常識を用いて答えられました(17)。イエス様のたとえ話は必ずしも常識的とはいえませんが、相手が分かるようにするために人々が当然知っていることを通して答えられたのです。またある人々は「天のしるし」(16)。を求めました。私たちに対してもイエス様を信じていたらもっといいことがあるのではないかと言う人が出てきます。自分自身がそのような思いに陥らないようにしなければいけません。
(3)神の国の到来。
「しかし、わたしが神の指によって悪霊を追い出しているのなら、神の国はすでにあなたがたのところにきたのである」(20)。
イエス様は既に神の国は来ていると示しておられます。私たちが、どんな時でも神様がおられることを信じていくならば、神の国、神様の栄光を拝することが出来るのです。
21〜22節のたとえ話は、悪霊よりも神様の力は強いことをあらわしています。悪霊の妨げがどんなに強くても神様に信頼するならば必ず勝利を得ることが出来るのです。
24〜26のたとえ話は、イエス様の救いに与った者がイエス様を心の王座に迎えているかが問われています。救われていながらイエス様を忘れたような歩みをしていると悪霊に再び支配されてしまうことが警告されています。