「子が選んだ者」
ルカによる福音書10章17〜24節
(1)名が天に記されている
イエス様のもとに72人の弟子たちが帰ってきて「主よ、あなたの名によっていたしますと、悪霊までがわたしたちに服従します」(17)と喜びの報告をしました。そこでイエス様は、「むしろ、あなたがたの名が天にしるされていることを喜びなさい」と伝えました。
弟子たちに神様のものとされている、永遠のいのちが与えられていることを何よりも喜ぶようにと教えられました。私たちがまず何よりも救われていることを喜ぶ時に福音を伝えることが出来るのです。
(2)幼な子にあらわす主
「そのとき、イエスは聖霊によって喜びあふれて言われた、「天地の主なる父よ。あなたをほめたたえます。これらの事を知恵のある者や賢い者に隠して、幼な子にあらわしてくださいました。父よ、これはまことに、みこころにかなった事でした」(21)」。
遣わされた72人をさして「幼な子」と語っておられるのでこれは比喩です。「知恵ある者や賢い者」は、自分で物事を判断できますが、「幼な子」は両親から教えられないと何が良いか悪いか判断できません。普通は「知恵ある者」の方が良いように思いますが、イエス様はいつでも神様に頼る「幼な子」こそ天にある者だと示されているのです。
私たちもどこかで自分の基準で物事を判断しやすい者ですが、いつでも神様に聞いて、神様の基準で歩む者でありたいと願います。
(3)子が選んだ者。
イエス様は、父が神様であることを子であるイエス様と「子が選んだ者」だけが知っていると伝えられました(22)。私たちも72人の弟子たちと同じようにイエス様を信じる者として選ばれているのです。
私たちも幼な子のようにいつでも神様、御言を慕い求める者でありたいと願います。