「信仰による救い」
ルカによる福音書8章40〜48節
(1)長血の女性。
イエス様は二人の女性を救うために戻られました。今日の箇所ではイエス様は12年間長血を患っていた女性を救われました。
長血は病気として大変なだけでなく、宗教的に汚れた存在(レビ記15:25〜27)だと思われていました。苦しんでいた女性はイエス様の噂を聞いていやしを求めて赴きました。イエス様に直接会わない形でイエス様の着物を触り女性はいやされました。いやされた女性は隠れたままでイエス様のもとを離れようとしていました。
(2)イエスの問いかけ。
その時、イエス様は「わたしにさわったのは、だれか」(45)と問いかけられました。単にいやされただけでイエス様から離れてしまえば、女性は、当座は感謝をするかも知れませんが、イエス様をいずれ忘れてしまうでしょう。イエス様は女性を主につながるものとするために、本当の意味で救うために語りかけられたのです。
女性は、その問いかけに応答して、恐れながらでしたが進み出て、イエス様によっていやされたことを人々に証ししました。
(3)信仰による救い。
「そこでイエスが女に言われた、「娘よ、あなたの信仰があなたを救ったのです。安心して行きなさい」」(48)。
イエス様が、ここで女性の信仰によって救われたと伝えられたのは、いやされたことと言うよりは、イエス様の御言に従ったことを指しています。今後のことで不安になっている女性にイエス様は「安心して行きなさい」と語りかけられました。イエス様が女性といつも共にいて導かれることを示して下さったのです。
私たちもイエス様の御言を信じ、主の導かれる道に歩み、主の証人として用いられたいと願います。