「悪霊の追い出し」
ルカによる福音書8章26〜39節
(1)悪霊につかれた人。
イエス様は悪霊につかれた人を救うためにゲラサ人の地を訪れました。現代では悪霊の存在は感じられなくなっていますが、隠れたところで働いているのです。
「いと高き神の子イエスよ、あなたはわたしとなんの係わりがあるのです。お願いです、わたしを苦しめないでください」(28)。
悪霊はイエス様が神の子であることを知っていました。けれどもイエス様を「係わり」のない存在だと述べています。これが現代でも見られる悪霊の働きです。神様を普段信じていると思っていても、問題が起こったときに神様を信じて委ねるのではなく、自分で解決しようと思わせるのです。
(2)悪霊の追い出し。
イエス様は悪霊を御言で追い出され、豚に悪霊が入ることを許されました。その結果、豚の群は湖に飛び込んで溺れ死んでしまいました。イエス様は悪霊につかれていた人を何よりも大切な存在であると愛して、豚が死ぬことを許されたのです。
(3)証人。
「「家へ帰って、神があなたにどんなに大きなことをしてくださったか、語り聞かせなさい」。そこで彼は立ち去って、自分にイエスがして下さったことを、ことごとく町中に言いひろめた」(39)。
イエス様は、ついて行きたいと願う悪霊から解放された人に、残って神様の証をしなさいと語られました。多くの人が恐れを持っていた(37)ので悪霊から解放された人にとって過ごしやすいところではなかったと思いますが、イエス様を証ししました。
私たちもそれぞれ置かれたところでイエス様と共に歩み、主を証しする者でありたいと願います。