「喜びの帰還」
イザヤ書51章4〜11節
(1)わが民よ、わたしに聞け。
主からの愛の語りかけが記されています。私たちは御言を聞いているようでいて聞いていない、知っているようでいて悟ることの出来ない弱さを持っています。しかし主はなおもそのような私たちに語り続けてくださる方なのです。
(2)わが義、わが救い。
このところで、「わが義」、「わが救」が3回繰り返されて出てきます。「義」と聞きますと正しい方だから罪を赦されないと裁きとつながるように感じます。けれども、ここでは「救」とつながるものとして記されています。これはまさにイエス・キリストを示すものです。
イエス様は、神様に死に至るまで従う義なる方であると同時に、私たちを救うために私たちの罪を負って十字架で死んでくださった方なのです。
(3)喜びの帰還。
「主にあがなわれた者は、歌うたいつつ、シオンに帰ってきて、そのこうべに、とこしえの喜びをいただき、彼らは喜びと楽しみとを得、悲しみと嘆きとは逃げ去る」(11)。
イザヤは苦難の中で主に信頼して祈り(9)、主のかつての恵みを覚えてうったえました(10)。そこで主は、イザヤに捕われ人たちがシオンに喜んで戻ってくるという幻を示されました。これはイザヤが生きているときには実現しないものでしたが、御言を信じて記したのです。
私たちも、主を信じ、恵みを覚え、与えられた御言をしっかりと握って生きるものでありたいと願います。