「アブラハムの試練」
創世記22章1〜14節
(1)アブラハムの試練。
神様は、アブラハムに顕れて愛する子イサクを全焼の犠牲としてささげなさいと命じられました。これは神様の約束(創12章)や人をささげてはいけないという神様の教え(申18:10)に反するものですからアブラハムは反対しようとすれば出来たはずです。けれどもアブラハムは神様に従って朝早くにイサクと共にモリヤの地に行きました。アブラハムは「わたしは全能の神である」(17:1)と無から有を創られる神様に信頼して委ねたのです。
(2)イサクの試練。
イサクはこの当時すでに成年になっていました。犠牲にする小羊を父がつれていないのを不思議に思って質問しましたが、「子よ、神みずから燔祭の小羊を備えてくださるであろう」(8)との答えを聞いて信頼して従っていきました。さらに自分が犠牲にされると知っても進んで従いました(9)。イサクは、死に瀕しても神様を信頼して従ったのです。
(3)主の山に備えあり。
主は信じて従うアブラハムとイサクに顕われて犠牲にするのを止められました。そしてイサクの代わりとして雄羊を備えておられました。神様は私たちの罪の代わりに愛するひとり子であるイエス様を十字架につけてくださいました。主は最善のものを備えておられるのです。私たちもアブラハムやイサクのように試練の中でも主に信頼して従う者でありたいと願います。
「それでアブラハムはその所の名をアドナイ・エレと呼んだ。これにより、人々は今日もなお「主の山に備えあり」と言う」(14)。