「御言の実を結ぶ」
ルカによる福音書8章1〜15節
(1)イエスと共に。
イエス様は神の国の福音を伝えに町々を巡られました。女性を含めて弟子たちも共について行きました。ここで共にいた女性たちが記されています(3)がこれは大切なことを示しています。この当時、女性は子どもと共に男性よりは価値のない存在として見られていました。福音書においても男性の人数は数えられても女性の人数は記されていません。けれどもイエス様は女性を差別されず歩まれたことが記されているのです。
(2)種まきのたとえ。
イエス様は種まきのたとえを語られました。ここでなぜたとえ話で語られるかが記されています。たとえ話は普通はわかりやすくするために用いられますが、そうではなく人々が注意して聞き取ることを求めて語られたのです(10)。御言が分からない時に弟子たちのようにイエス様に尋ねて祈り求めることが大事なのです。
(3)御言の実を結ぶ。
イエス様は御言を聞いても受け取れない人々の姿を示されています。御言に全く心に留めない人、試練で信じられなくなる人、世の中の事で忘れてしまう人々の姿が描かれています。
これは私たちの姿です。私たちも弟子たちのように聖霊の助けによって、いつでも主に心を向け、柔らかな心で御言を受け入れ、信じ続けて実を結ぶ者とされたいと願います。
「良い地に落ちたのは、御言を聞いたのち、これを正しい良い心でしっかりと守り、耐え忍んで実を結ぶに至る人たちのことである」(15)。