「ヨハネのつまずき」
ルカによる福音書7章18〜23節
(1)ヨハネのつまずき
イエス様のいやしの業や福音の素晴らしさが噂になって広まっていました。その中でバプテスマのヨハネがイエス様に使いを遣わしました。それはイエス様が本当にメシア(キリスト)であるか尋ねるものでした。誰よりもイエス様がキリストであると知っていたはずのヨハネが疑うようになってしまったのです。
それにはいくつかの理由がありました。 一つは噂で聞いても囚われの身になっていたので自分の目で確かめることができなかったためです。もう一つの理由は自分の思い描いていたようには神の国が到来していなかったからです。さらに理由として苦しみの中で神様に目を向けることができずに神様の御言を受け入れることが出来なくなっていたためです。
(2)主の応答
「わたしにつまずかない者は、さいわいである」(23)。
イエス様はそのヨハネに丁寧に応答されました。一つにはヨハネが確認できるようにヨハネの使いたちが実際に体験したことを伝えるようにされました。二つ目にはヨハネがよく知っているイザヤ書の御言(イザヤ35:5,6、61:1)を引用して御言が実現していることを伝えるようにされました。三つ目にはさいわいな者に立ち返ることができるように励ましの言葉を伝えるようにされました。
イエス様はすぐにつまずきてしまう私たちを愛して立ち返る道を用意して下さっているのです。イエス様の愛のうちを歩む者でありたいと願います。