「老人は夢を見る」
使徒行伝2章17〜21節
今日の箇所は、ペテロがペンテコステの日にヨエル書を引用したところです。
(1)聖霊の注ぎ。
ヨエルは、国が滅亡した後、絶望の淵にいる人々に対して語りかけました。これでおしまいなのではなく、神様の恵みが用意されており、主の霊がすべての人に注がれることを示しました。
(2)老人は夢を見る
「神がこう仰せになる。終りの時には、わたしの霊をすべての人に注ごう。そして、あなたがたのむすこ娘は預言をし、若者たちは幻を見、老人たちは夢を見るであろう」(17)。旧約聖書においては、聖霊は特別な人にしか与えられませんでした。けれども、イエス様が死んで復活され、終わりの時を迎えた今、すべての人に聖霊が与えられているのです。その中で、「老人たちは夢を見る」と告げています。イエス様に出会ったシメオンやアンナのように年老いた者が主の証人として用いられることを教えています。苦難の中で信仰を守り抜いた姿、その存在そのものが主を証ししているのです。
(3)主の名を呼び求める。
「そのとき、主の名を呼び求める者は、みな救われるであろう」(21)。主の名を呼び求めて生きる者が救いに与ることが示されています。私たちも他のものを頼りとするのでなく、いつでも主の名を呼び求める者でありたいと願います。