「敵を愛せ」
ルカによる福音書6章27〜38節
(1)敵を愛せ。
「しかし、聞いているあなたがたに言う。敵を愛し、憎む者に親切にせよ」(27)。イエス様は、常識では考えられないことを教えられましたが、ここでもそうです。家族や親しくしている人に親切にすることは当たり前でしたが、イエス様は敵対するものを、つまり自分に対して何らかの良くないことを行う者を愛しなさいと語られました。この所のどれをとっても実際に行うことは難しいと感じます。ですから、これは空論、無理なことを語っているのではないかと思う方もおられるでしょう。
(2)慈悲深い父なる神。
イエス様は、慈悲深い父なる神様を根拠として示しておられます。神様は悪人、神様を忘れて生きている人々にも、太陽を照らし、恵みの雨を降らし、生きられるように導いてくださる方です。何よりも神様の愛するひとり子であるイエス様をこの世に遣わしてくださり私たちの罪の身代わりとして十字架に架けて裁いてくださいました。神様は敵である私たちをも愛してくださったのです。
(3)人をさばくな。
イエス様はさらに「人をさばくな」と語られました。私たちはどうしても人を裁いてしまいます。例えば、人を見てこういう人だとレッテル貼りをしたり、あるいは人の欠点を見て見下したりしてしまいます。私たち自身には愛を行う力はありませんが、主によって神様の愛に生きるものとされたいと願います。