ルカによる福音書6章20〜26節
(1)弟子たちへの説教。
イエス様は、弟子たちに説教されました。マタイによる福音書にも同じような「山上の説教」が記されています。けれども全く同じというのではありません。これは一つには、ルカによる福音書の説教が平地でされているように、何回か同じような説教をされたからです。またもう一つの理由は、それぞれ聞いた弟子たちの心に残ったみ言葉が記されているからです。つまり同じ説教を聞いたとしてもそれぞれその人の状況に応じてふさわしくみ言葉を備えてくださったということなのです。
(2)四つのさいわい
「そのとき、イエスは目をあげ、弟子たちを見て言われた、「あなたがた貧しい人たちは、さいわいだ。神の国はあなたがたのものである」(20)。イエス様は、弟子たちにみ言葉を与えられました。イエス様を信じていることが前提に話されています。ですから、単に貧しい人が神の国に入れるという話をしているのではありません。イエス様を信じている者が、貧しさ、飢え、悲しみ、迫害等に遭うことがあったとしても神の国に入るものとされているのでさいわいであると示されているのです。イエス様を信じる者が何をしあわせと捉えているのかが問われているのです。私たちは神様からすべてを与えられていることを覚えて委ね、このさいわいに生きるものとされたいと願います。